10/25「けいはんなサロン」開催のお知らせ

お世話になっております。
けいはんな文化学術協会でございます。

来る10月25日に、第243回「けいはんなサロン」の開催が決定しましたので、ご案内申し上げます。

テーマ:~サイエンスで古代の歴史をひもとく「タンパク質の分析で見る古代日本の養蚕の起源と発展」

日 時:2025年10月25日(土)午後2時~4時30分
会 場:けいはんなプラザ・ラボ棟11階「天の川+PLUS」
講 師:中澤 隆 氏(奈良女子大学名誉教授)
参 加 費:無 料

講演内容:
日本最古の歴史書である『古事記』にはしばしば絹についての記述が見られます。アマテラスが支配していた神話の時代には早くも蚕を含む「五穀の起源」が語られています。私たちは奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡で出土した巾着様の遺物から、質量分析法を使って日本の固有種であるヤママユガ(天蚕)の絹タンパク質を検出しました。紀元3世紀頃の卑弥呼がいたとする説もある纒向遺跡で、現代の「絹」を作るカイコガ(家蚕)と違って、なぜ天蚕だったのでしょうか。ところが『古事記』の仁徳天皇の時代になると大陸からの渡来人がもたらしたと考えられる家蚕を使った養蚕が主流になるようで、仁徳天皇の浮気に嫉妬して家出した皇后・イワノヒメが、ここ京阪奈の綴喜郡にあった渡来人の養蚕場(?)で「不思議な虫」を見たことが記録されています。この時代の家蚕しか知らない渡来人が迷い込んで来た天蚕に驚いて、ちょうど滞在中のイワノヒメに見せたのかもしれません。『古事記』を読む時に絹糸がタンパク質であることに注目すると、奇妙に科学的な記述が見つかります。今回のサロンではこうした古代史の楽しみ方も紹介したいと思います。

お申込みはホームページ https://keihannasaron.jimdofree.com/ の申込みフォーム https://ws.formzu.net/fgen/S59231634/ からお願いします。

メール antares@kvc.keihanna.ne.jp でもお申込みできます。

オンラインでご自宅からでも参加できます。
お気軽にご参加ください。

【主催・問い合わせ】
けいはんな文化学術協会
〒619-0237 京都府相楽郡精華町光台1丁目7
けいはんなプラザ・ラボ棟3F
T E L :0774-95-5110
E-mail:keihannakasc@gmail.com

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